日本自動車販売協会連合会が2019年11月の「乗用車ブランド通称名別順位」を発表したが、それはスバリストにとって衝撃の内容であった。
何と、レガシィの販売台数がレヴォーグを上回るというこれまでなかった状況が起きたのだ。
実は、2014年にレヴォーグが発売されて以来、レガシィの販売台数がレヴォーグを上回ることはこれまで一度もなかった。
2019年11月の乗用車ブランド通称名別順位
まずは、こちらの日本自動車販売協会連合会公式サイトによる2019年11月の「乗用車ブランド通称名別順位」をご覧いただきたい。
2019年11月の販売台数でレガシィ※は50位中48位にランクインしており、780台販売している。
※アウトバックとB4の両車を含む
レガシィが50位以内にランクインするのは2018年4月以来であり、約1年半ぶりとなる。
一方、レヴォーグは50位から圏外となっているのだ。
つまり、レガシィがレヴォーグの販売台数を上回るというレヴォーグ発売以来初の出来事が起こっているのだ。
レガシィが11月にレヴォーグより売れた理由
レヴォーグは新型発表で買い控えか
レヴォーグに関しては、次期モデルが2020年後半にデビューすることが2019年10月に発表された。
これによって、現行モデルの買い控えが起こっている可能性が考えられる。
また、現行型も特別仕様車「2.0GT EyeSight V-SPORT」を2020年1月23日に発売することを11月7日に発表したばかりだ。
これらの状況が重なって販売台数が停滞していると推測できる。
レガシィは最後の年次改良で駆け込み需要か
レガシィの販売台数が高まった理由としては、11月8日に現行型の改良モデルが発売されたことが大いに影響していると思われる。
すでに北米では次期モデルが販売開始されていることから、今回が現行型最後の改良の可能性が高い。
次期モデルよりも現行型のデザインの方が好みだったり、2020年に国内販売終了が噂されるセダンのB4を求めるユーザーが、最後の改良を機に一気に購入に踏み切った可能性が考えられる。
ちなみに毎年、レガシィはほぼ同時期に改良を行っているが、改良直後でもレヴォーグの販売台数を上回ることはなかった。
それが、次期モデル発表によるレヴォーグの買い控え、レガシィ現行型最終モデルの駆け込み需要というタイミングが重なって、レガシィがレヴォーグの販売台数を上回るという状況が起こったと考えられる。
次期レヴォーグ登場以降のスバルに期待
今後、次期レヴォーグの販売が始まれば、圧倒的にレヴォーグの販売台数が伸びて、再びレヴォーグがレガシィよりも販売台数が大きく上回る状況になると予想できる。
だが、末期モデルでかつアイサイトツーリングアシストが未搭載の現行レガシィが11月にそこそこ売れた状況を考えると、レガシィに関しても売り方を考えればまだまだ国内でも戦えるのではないだろうか。
特にレガシィアウトバックに関しては、SUV需要の高い今、しっかりと存在をアピールできれば今の倍以上売れても不思議ではない。
次期レヴォーグを見る限り今後のスバルの次世代モデルはかなり期待できるので、国内仕様の次期レガシィも日本ユーザーを納得させる内容で登場する事を期待したい。